潮っ気・・・スマートで・目端が利いて・几帳面・これぞ船乗り!
夏に譲ってもらった壊れたシーカヤックの補修問題が少しづつ解決してきた。
方々に電話やメールで問い合わせても交換部品の適合品が見つからなかったのだが、何とか解決方法が見つかってきた。
なんせ20年前の古いアメリカ製カヤックだから仕方ない。
最も頭を悩ませていたのは船体FRPの破損だ。
糸魚川のサーフィン界の親分、ノブさんに相談したら能生町の「中村造船所」を紹介して貰えた。
恐る恐る忙しそうな中村造船所を訪ねてみたら、気さくな親方で安心。
右が中村造船所の社長。俺は親愛の情を籠めて親方と呼ばせて貰っている。
親方も若い頃は俺と同じくウインドサーフィンをしていたそうで、マリンスポーツの話しで意気投合。
シーカヤックの状況を説明したら、意外にも安い見積りをしてくれた。
船乗りやマリンスポーツ関係者の間では、「潮っ気がある」という評価は褒め言葉だ。
旧帝國海軍でも、船乗りのあるべき姿を「スマートで・目端が利いて・几帳面・これぞ船乗り!」と教育していたそうだ。
即ち、気風がよくて話が早く、マメで面倒見の良い人柄が、海に携わる人々の望まれる気質・・・つまり船乗り気質といえる。
日本海縄文カヌープロジェクトを始めて、これまで潮っ気のある人達に随分と世話になった。
有難いもんだ。
1月18日の土曜日、晴れ間を縫って造船所にシーカヤックを運び込む。
雪が舞うなか、造船所の前で波乗りしているド根性サーファー発見。
一階は30tのカニ漁船を造船中なので、若い衆に手伝って貰って四人がかりで三階まで搬入した。
一階と二階は、ご覧の通りのでっかいカニ漁船が鎮座。豪儀なモンだ。
三階に運びこんだ二杯のシーカヤック。二隻ではなく二杯という処が通なのだ。
四月になったら、生まれ変わったシーカヤックで海に出る。
は~るよ来い!は~やく来い!(糸魚川出身の相馬御風の作詞です)
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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