けんか祭りで、使った草鞋は縁起物
けんか祭りで履いた草鞋を、ぬなかわヒスイ工房の軒先に吊している。
祭りで使った草鞋はゴミ扱いできず、来年の祭りまで軒先に吊しているのだけど、昔から縁起物として同じことをする習慣があったという事を最近知った。
神様と共に天津神社の土を踏みしめ、境内を暴れまわった泥だらけの草鞋である。
誰に教えられるともなく、特別な力が宿っていると自然に想えるのだ。
あの祭りに出た男ならば、粗末には扱えない気持ちになるのは昔も今も変わらないようだ。
軒先に吊されたボロボロの草鞋を見るたびに祭りに想い馳せ、仲間達を想う。
これすなわち郷土愛というもの。
来年の祭りが終わったら、今年使った草鞋は家庭菜園で土に環すのだ。
来年まで達者でおらんといけん。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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