原子と原始の共存する海
巨大な柏崎港と柏崎刈羽原発を通過。
キャンプ地を探す為に海岸スレスレを漕いでいたら、踊りながら唄う裸足の女に声を掛けられた。
どこ行くの?
青森!と浜と海から大声で会話したら、これからこの高台にあるカフェでライブがあるから来ないか?と誘われた。
こんな時は流れに乗るのが旅の醍醐味だ。
彼女の案内でライブ会場の∪micafe DONAに案内される道すがら、今晩の出演者は、彼女の他に、奇遇にも糸魚川の仲間から招待されていたけども旅先なので参加出来なかったJunnosさんだと聞いた。
彼女は、Hokaちやんという地元出身の放浪の唄姫との事で、浜で唄っていたのは、リハーサルだったらしい。
カフェのオーナーの柘植夫婦の好意で、敷地にテントも張らせて貰えた。
いい流れ。
ライブの合間に私の海旅トークもする事になった。
翌朝はグチャグチャの西風とウネリで海に出るのは危険なので休養日にしたが、カフェから柏崎のサーフポイントとして有名な大湊海岸でサーファーが何人か波乗りしているのが見えた。
原発の僅か4キロ東である。
ここに来る前にシーカヤックで通過した時も、透明な海水の下にホンダワラの林とリーフがよく見えて、トトロの様に森の上空を飛んでいるような感じがした。
原子と原始が共存している風景。
Hokaちやんのお父さんと柘植さんも原発で働いてるのだ。
他所者が気軽に原発を語れない土地なのだ。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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