炬燵に入って食う水羊羹はいかが?・・・風流な竹筒で作ってます。
水羊羹と言えば夏場の食い物というのが一般的。
しかし北陸地方では冬に食う。
糸魚川も正月のお節料理にはかかせないデザートだから、我が家では大晦日に大量に水羊羹を作っている。
お節料理に満腹して炬燵でごろ寝・・・ちょっと小腹が空いてきたな、というタイミングで食うと絶妙に美味い!
寒い冬の夜、炬燵に入ってヒンヤリと冷たい水羊羹は、北陸の冬の風物詩。
歯に沁みる水羊羹が喉元を冷やしながら通過・・・これぞ至福の時。

これが竹筒羊羹!雪の上で食うという訳ではない(笑)。庭のサザンカの花弁が散る絶妙のタイミングだったので参考までに。
ところがどんなに美味いデザートでも、三が日を過ぎる頃には流石に飽きてくる。
自家製だから保存料無し・・・冷蔵庫に入りきらない位残っているので、黴が出る前に食わなきゃと半ば義務のように食う。
そこで俺が考案したのが、殺菌作用のある青竹の筒に煮上がったばかりの水羊羹を流し込んで固めるというもの。
東南アジアの路上や駅周辺で売られている竹筒ご飯をヒントにした。
水羊羹が固まったら、両刃鉈で先端に切れ目を入れて先端にサランラップを巻いて涼しい場所に置いておくだけ。
食う時に切れ目を手でパカッと開けば、青竹の香りと共に瑞々しい水羊羹が現れる。
半分に割った竹の上でナイフで切れ目を入れて、そのまま爪楊枝を差して食うのだ。
年始客の土産や、こっちが年始に行く時の手土産に持って行くと風流だと好評だ。
田舎では手入れの行き届かない竹林を持っている人が多く、竹を伐らせてくれいと頼むと喜んで伐らせてくれるので一石二鳥!
これだから田舎暮らしは愉しい。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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