こんなモノつくったぁ!・・・土偶オカリナ

9月20日に糸魚川市能生町で開催される音楽フェスティバル「オトバマ」で民族楽器作り体験会をしてくれい、とのツヨシ君からの依頼。

賑やかにしたいので、楽器販売もして欲しいと頼まれた。

そこで作ったのが、「ぬなかわヒスイ工房」や「民族楽器コイズミ」さんでも売っている縄文オカリナの新作。

売るなら竹の楽器でもいいのだけど、器用な人なら実物を観ただけでも作れる竹製民族楽器より、縄文オカリナならそう簡単じゃないし、「縄文文化に詳しい楽器作りのプロ」という宣伝になっていい・・・かな。

すべてペンダント式の縄文アクセサリーになっており、オカリナとしてもちゃんと機能する。博物館で売っている型抜きして電気窯で焼成した量産品土偶とは違い、ヒスイ加工の合間を縫っての多品種少量生産の手作り品だ。

あまりにも有名な青森県つがる市の「亀ヶ岡遺跡」出土の遮光器土偶をモデルにしたオカリナ。黒いのは、焼成の後に燻し焼きをしているからで縄文時代晩期の流行する焼成方法で、目の部分が生乾きの段階で研磨してツルピカになっている所が芸が細かい(笑)

立体造形の面白さは、デザインの簡略化と奥行きのリアリティー。最小限の表現で実物のリアリティーを出すために簡略できる部分は簡略化してある。

ちゃんと吹き易い形状に作ってある。眼の間に指孔があるが、実物も同様に孔が開いているのは焼成時に割れない工夫か?

 

焼きムラがあるのは、縄文土器と同じく野焼きしている証拠!

しかも石笛作家の私が作っているのだから、楽器としてもちゃんとしていると自負はある。

意外にも大きい音量と綺麗な倍音を持つクリアーな音色。

そして概ね半オクターブの音域があるので、唱歌のような簡単な曲なら演奏できてしまう。

こういう趣味の延長が仕事になってくれれば面白いのですがなあ。

 

投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

こんなモノつくったぁ!・・・土偶オカリナ”へ0件のコメント

  1. なを より:

    欲しいです
    というか、作ってみたいです。
    土偶とか難しそうですが、かわいくて好きです。
    どんな音色なのか興味がわきます。

  2. 縄文人(見習い) より:

    なを様
    土笛を作るだけなら意外に簡単で、道具も台所用品やキャンプ用品だけで事足ります。
    でも狙った通りに作るには熟練が必要ですね。(笑)
    音は見た目からは想像できない本格派で、半オクターブは出ますので簡単な楽曲なら演奏できますよ。
    体験会を主催して頂ければ、喜んで講師を引き受けますよ!

  3. なを より:

    頼んでみようかなぁ
    佐藤先生に(笑

    いやいや、そんなん佐藤先生みたいに出向きたいですよ。

  4. 縄文人(見習い) より:

    たいへんですよ~
    なを様
    佐藤先生大忙しですね(笑)
    現在は石の加工に取り組み始めたようで、何度か質問メールや電話頂いています。
    なをさんも挑戦してみてくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です