白いダイヤ・・・村上市の天然塩「ミネラル工房」

前回アップした雲形模様の「カムイ石笛」を友人が買ってくれた。

買ってくれたのは、新潟県最北端の村上市で「ミネラル工房」という塩作り工房を営んでいる富樫さん。

http://www.shiroi-diya.com/

 目の前が日本海の国道7号線沿いに「ミネラル工房」がある。キュートなロゴや看板デザインは元設計士の富樫さんのよるモノ。

薪の燃える香りが立ち込め、セルフビルドの手作り感溢れる居心地のいいミネラル工房。

 

「海のヒスイ・ロード」検証実験航海の途中で、山形県境の国道7号線沿いで薪の燃える匂いに興味を覚え、モクモクと煙を出して塩炊きしている工房に立ち寄った事が縁で、知遇を得たのだ。

冷やかしのつもりで寄ったのだけど、オーナーの富樫さんは塩作りに並々ならぬ情熱を持っている事が解り、意気投合した。

塩を熱く語る富樫さんのモノ作りへの真摯な姿勢に感服したし、私のヒスイに対する想いと共通する似た者同志なので気が合わない訳が無い。

スーパーで売られている「天然塩」「海水塩」などが、いかにインチキなまがい物であるのか?本物の天然塩とはどんなものであるのか?

 白いダイヤと翠のヒスイ石笛を持つ富樫さん。

主力商品が「白いダイヤ」で、まろやかで美味い塩なのだけど、手間暇のかかる手作りだから大変なようだ。

 

カムイ石笛に描かれたモチーフは、ご神火(カ)と雲(水・ミ)であり、それは日本人がカミなる表れをイメージするイコン。

海水を火で煮込む富樫さんは、ヒとミズは塩炊きするに欠かせないから、ピンと来てたのだという。

同じ新潟県の北と西外れでモノ作りに取り組む者同士、宅急便で送るのはそっけない気がするし、シーカヤックなら二週間ほどの距離・・・。

高価な石笛を値段も聞かずにポンと買ってくれた富樫さんの意気に応えて、ドライブがてら車で石笛を持っていった。

片道6時間近くのドライブだが、遠くの友達を訪れる、しかも納品だから愉しいトリップ。

山形県境の白いダイヤと、富山県境の翠のヒスイ。

新潟県の両端で磨き上げられた宝石が出逢ったという事ですな。

 

投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

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