いいぢゃないかフリマ!

「オレ、これ買う!」と、胸から下げたポショットからお小遣いらしい丁寧に畳まれた千円を出して竹製ほら貝買ってくれた小二男子、準備した民族楽器で散々遊んだ挙句に「二千円持ってるけど、どれが買えますか?」と聞いてきた少年、ポケットを探ってクシャクシャになった千円を出して火打石セットを買ってくれたハーフの少年・・・。

オジサンは涙ながらにお金を頂きました(笑)

お金は無言の内に実に多弁に物語りしますな。

クシャクシャになった千円をポケットから出したハーフの少年がいじらしい・・・私はギュと抱きしめたくなる危ないオジサン

火打石セットを買ってくれた人には、本式の火打石セットも使って発火できるまでレクチャーする方式。大人も子供のように夢中になっていた。

 

買った楽器で遊んでいるうちに、「工夫したらこんな音が出た~!」とイチイチ報告に来てくれていた嬉々とした少年の顔が忘れられない。

二日間に及ぶフリーマーケットロードは、煙草吸う時間も食事する時間もないような忙しさで大盛況だった。

説明しっぱなしで舌が草臥れたけど、友達が随分と増えたし、今後は市外県外での講演依頼や体験会要請も増えていきそうな気配。

18組用意した火打ち石セットもあっという間に完売したし、本業のヒスイ製品を買ってくれた淑女や紳士もいた。

出展者の一人の群馬の菊池社長。開店早々に勾玉を買っていってくれたが、「いくつかヒスイ製品持っているけど、ぬなかわさんのは作りが丁寧だし、研磨もいいねぇ・・・。」と暇を見ては私のブースに遊びに来てくれた。こんな友達が増えたのが収穫。

 

出展者も来場者も恵比須顔、大いに愉しんだ二日間のフリマロード。

陽が傾く頃、やっと他のブースを周る時間ができた。お客さんの波が静まって出展者同士で談笑。

 

日頃は工房に籠ってヒスイ製品作り、そしてパソコン越にしかお客さんと交流できないぬなかわヒスイ工房だけど、いいぢゃないか対面販売!

クセになるぢゃないかフリマ!

追記

火打石セットを買ってくれた石川県の農業男子が、自宅に帰ってから薪ストーブに簡単に着火できた!と知らせてきた。

オレの火打ち石セットは安いだけの子供ダマシじゃないぜ!

投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

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