糸魚川の誇るカブキモノ・・・渋くて派手な酸化金華石
金華石は、姫川産の泥岩質の母岩に瑪瑙や石英といった硬くて透明な部分と、銀色っぽい金色の黄鉄鉱が混ざる不思議な石。
男性的な渋い姿から、一般的には水石(スイセキ・観賞用の石)や男物のベルトのバックルなどが作られてきたが、私は好んで石笛に仕立てている。
黄鉄鉱の結晶が華を咲かせた様子から金華石と呼ぶ。完成したのペンダント仕様の石笛。
照明を落として光を当てたら、黄色い瑪瑙部分がボヤ~と妖しく透けて、なんとも不思議な顔になった。
で、原石屋さんから「これ、ヤマちゃん用にとっておいたよ!」と勧められて入手したのが、普通は透明か白っぽい瑪瑙部分が酸化して黄色っぽくなった金華石・・・これまで金華石の原石は幾つか仕入れていたが、こんなの初めて。
原石状態ではみすぼらしいけども研磨したらどうなるんだろう?とワクワクして石笛に仕立てた。
どうですか、このアバンギャルドさ!渋いハズの金華石なのに派手(笑)
金華石の石笛は金属っぽいので、スペースシップを想わせてSFチックな姿になる。
カブキモノの戦国武将がお守りにしそうなシブハデな酸化金華石石笛。
ヒスイだけが糸魚川の石ぢゃないぜ!
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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