刺し子の悦楽・・・足袋の繕い

私は整体協会の教授資格者・・・稽古着は和服なので足袋は必須アイテムだ。

稽古仲間は呉服屋さんで売っている足袋の愛用者が多数だが、私は作業着屋さんで売っている「仕事足袋」という職人さん用のワーキング仕様を愛用している。

底の布地が厚い刺し子になっているので、非常に履き易く丈夫なのだ。

それでも長年履いていると、親指の先端や底の際がほつれたり、生地が薄くなってくる。

モノを簡単に捨てることが嫌いだから、誰に習ったこともなく刺し子で補強しているうちに何時しか貫禄がついてきた。

刺し子の糸も、その時にある糸を使うので色はマチマチでカラフル。

 

十年以上は刺し子を重ねていくと、貧乏くさいボロ雑巾の趣きから時代を重ねた古着に昇格(笑)

最近は稽古仲間から「これどこで補修して貰ってんの?」と聞かれるようになり、十年以上、自分でコツコツ刺し子をしてきた結果だと言うと、驚かれるようになってきている。

昨今流行の「断舎利」なんてあっち行け!(笑)

 

モノを使い込み、手入れを重ねていく事の喜びを知らない人は気の毒。

私の足袋は整体稽古の歴史。

益々愛着が湧いて履き易くなってくる。

 

投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

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