梅雨入り前の嵐・・・五千年前の海のヒスイロードを偲ぶ。

昨夜来から梅雨入り前の暴風雨。

3年前の今頃は、海のヒスイロード検証実験航海で、青森を目指して単独シーカヤックを漕いでいた。

出航は天気晴朗なれど波高しという海況だったが、出航2日目に暴風雨で6日間の停滞。

 

出航は5月前半で、新潟県内は西風が吹くと時化模様になり、そのまま暴風雨に成長というパターンが多く苦労した海域。

人家まで歩いて30分以上かかる、遮るものの何もない海岸に限って、暴風雨に遭遇してしまうのは何故?(笑)

大河津分水河口にて。無人の海岸で5日前後の停滞キャンプを四回経験した。

度重なる暴風雨で、新潟市目前でついにテントが破れ、ポールも折れた。愛艇の赤い旗が真横になびいていることに注目して欲しい。

暴風雨でテントが飛ばされないように、重石になる漂着物を拾ってはテントの杭の上に置いた。

やむなく廃屋で野宿した事も、今となっては懐かしい思い出。

 

新潟県内だけで1か月もかかるような航海では、先がどうなる事かと心配になった。

ところが新潟県最北の村上市から東北は晴天、無風という有難い海況が続き、航海は順調。

東北の梅雨の海は穏やかなのだ。

五千年前に青森の三内丸山遺跡までヒスイを運んだ海のヒスイロードの航海者たちは、梅雨時期に航海していたのではないかと思っている。

 

 

投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です