壁をぶち破った!・・・ぬなかわヒスイ工房増築工事
昨年11月から外構工事・配管工事からスタートした、ぬなかわヒスイ工房の改装工事が山場を越えた。
今となっては信じられない事に、ぬなかわヒスイ工房を設立して四年目まで水道配管設備がなく、最初は配管工事からスタートした。
今までの三畳一間の工房では狭いながらもなんとかなっていたが、機材も増えたし来客も増えて来たので増築は避けて通れず、体験会に追われた8月を乗り切り、9月からついに増築工事に着工。
取材に来たマスコミからは「大人の隠れ家・秘密基地」と評されていた八月までのぬなかわヒスイ工房、要するに狭かったのだ。
所狭しと機材が並ぶリフォーム前。
来客時だけ片付けていた(笑)
正面奥の壁をぶち破り、三畳から六畳弱へと倍近く広くなった。
根太に防虫用のクレオソート塗布・・・臭い。
既存床が汚れていたので、針葉樹合板を捨て貼り。
懸案だった冬の寒さ対策も壁と天井に断熱材を入れたので、冬の到来が待ち遠しい。
床材もこれまでの耐水合板の上に針葉樹合板を捨て張りして、更に無垢の杉板を張っって仕上げた。
いわゆる本物の木のフローリングである。
無垢の杉板は、鳥取の「スギゴコチ」という材木屋さんから購入。防汚防水性を高めるオスモ塗料2回塗りオプションを加えて六畳分(三坪)で送料込み四万円という安さ!随分と高級感が出た。
最初は店舗の床材に使用される防水・耐傷性の「長尺フロアー」も検討したのだけど、大工や家具屋の友人達が口を揃えて無垢床材を薦めてくれたので決定した訳だが、意外に簡単に施工できたし、天然木材ならではの感触がいい。
裸足が心地よく、太陽光の当たりが柔らかい。
休憩時間には床材の上に寝転んで感触と木の香りを愉しんでいる。
横滑り窓というタイプも自作。一般的な引き違い窓と違い、開口部が広いので風遠しがよく、セルフビルドしやすいのだ。
配管工・植木屋・土方・大工・屋根屋・板金屋・塗装屋・左官屋・建具屋の仕事をセルフビルドで全部ひとりでやった。
後は収納造作と機材搬入・・・終わりが見えてきて寂しい。
今週末には仕事再開するが、文字通り「壁をぶち破ったぬなかわヒスイ工房」、遊びに来てくださいな。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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