糸魚川のおもてなしはバタバタ茶・・・モノ消費から文化発信へ舵取りを!
糸魚川とお隣の富山県朝日町の無形文化財と言える「バタバタ茶」は、出雲の「ボテボテ茶」那覇の「ブクブク茶」に並ぶ「振り茶」の生き残り。
松江は庶民のおやつ、那覇は宮廷料理としてだが、当地では町屋の旦那衆のおもてなしという位置づけ。
ペットボトルのバタバタ茶も売っているが、単なる飲み物ではなく「おもてなしの行為」こそがバタバタ茶の価値であり、その本質。
茶碗に注いだ茶(お茶の花を入れた野草茶)に少し塩を加えてバタバタと茶をたてるから、バタバタ茶!ちなみに机は小滝産ヒスイ。
バタバタ茶専用の「夫婦茶筅」は2,000円で売っている
茶人として高名な松江藩の松平不昧公が、松江産の「五郎八茶碗」を北前船の交易品として売るための販促キャンペーンとして振り茶文化を各地に広めたらしい。勾玉茶碗も遊び心があっていい。
バタバタ茶は、谷村美術館に隣接した日本庭園「玉翠園」で飲むことができる。
文化としてのバタバタ茶こそが地域の宝だが、ペットボトルのバタバタ茶では文化の発信とは言えないのだ。
ヒスイも含めて、糸魚川の人々はモノ消費の発想から、文化発信へと軸足を移して欲しいと切に思う。
投稿者プロフィール

-
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
最新の投稿
災害(輪島漆器義援金プロジェクト・ボランティア・サバイバル)2025年10月20日「自分にできること」・・・能登半島地震ボランティア
糸魚川自慢2025年10月19日大人になった気分デス・・・充電式ブロアーと「あさひ楼」のラーメン
ぬなかわヒスイ工房・ヒスイ2025年10月17日現代の勾玉のつくられ方・・・時代おくれのヒスイ職人の独り言
糸魚川自慢2025年10月13日縄文キッズ養成講座「丸木舟体験会」・・・糸魚川の浜言葉でオモテナシ