悲劇のヌナカワ姫伝説に関する講演会のご案内

かって糸魚川のおじいちゃんやおばあちゃんが、密かに語り継いできた悲劇のヌナカワ姫伝説は、今や知る人は僅か。

もしかしたら千七百年も語り継がれてきた可能性がある悲劇的な口碑なのだが、今から40年くらい前に老人達を取材して、800部だけ自費出版されたのが渡辺義一郎さんの幻の名著「古代越後奴奈川姫伝説の謎」

 

嬉しいことに糸魚川の女性有志による町おこしグループ「糸魚川わくわく楽しみ隊」が、都内在住の渡辺さんを糸魚川に招待して講演会をすることになった。

日時;7月13日 18時30分~20時30分

所;糸魚川地区公民館

講師;渡辺義一郎さん

費用;前売り2500円、当日3000円

問合せと申込みは下記URLへ!

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01n2ur10bkzb5.html?fbclid=IwAR1PrKS9_RiTezYBQFA7Ugb7p38m6wzHKQfx-neWmrt5YXI9CArRsCSyNuw

翌日は、山頂にヌナカワ姫が祀られている黒姫山登山も予定されている

 

観光交流という名の観光収入増大を目的とした、出雲の八千鉾神との恋物語一色で塗りつぶされつつある昨今の糸魚川に、渡辺さんを呼べるとはヌナカワ姫のお計らいに感じる。

原発・環境・格差社会などの諸々の問題は、目先の利益誘導を是とする流れの中で産み出されてきたのではないか?

それはある意味で男性原理的社会が主導してきたなれの果てに思う。

男共に任せていてはお金が儲かる方にしか指向していかないぞ・・・欲得抜きで無条件に地域文化への憧憬や恋慕が最初にあり、そこから生まれた郷土の魅力発信が望ましい。

悲劇の口碑は地域の歴史、文化、宝であり、目先の現世利益のためになどのために塗りつぶしてはいけないのだ。

この機会に文化継承者たる語り部が増えてくれることに期待している。

今回のような女性たちの動きは非常に嬉しい。

彼女たちも最初は恋物語をテーマにしていたのだけど、私の話を聞いて悲劇のヌナカワ姫伝説に心を動かし、路線変更をしてくれた経緯がある。

Uターン帰郷して以来、孤軍奮闘で悲劇の伝説を語り継いできたが、やっと耳を傾けて情報発信に動く人達が出てきた。

年内に悲劇のヌナカワ姫伝説関連の講演・取材・対談などが数件予定されており、早くも来年のツアーガイドや講演まで依頼されている。

これらの仕掛人はすべて女性という点も意味深長だ。

 

投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

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