昼寝しても読書してもボーっとしててもいい・・・縄文体験会
選挙運動が真っ盛りだが、昨日は吹き出してしまった。
候補者の名前を連呼する選挙カーが、拙宅前の保育園の園児から手でも振られたのだろうか、自分の名前の合間に「ああ・・・わたしはぁ・・子供が好きだぁ~!」って絶叫して、インパクトありすぎて候補者の名前が印象に残っておらんゾ・・・選挙ハイですな(笑)
さてさて縄文キャンプ顛末記の続きである。
私が石ひろいに案内する時は、「お宝ゲット!」というノリが嫌いだから、石とヒトの物語りを愉しんでもらうことにしている。

長者ヶ原遺跡に案内する前の海岸に連れて行った女性が綺麗な石をひろった。右は、硬玉ヒスイ、左が軟玉ヒスイ(ネフライト)で、どちらもかなりの品質。
しかし軟玉ヒスイだからとガッカリしてはいけない。
加工は硬玉ヒスイより難しいし、石斧として最上の素材だから、近年までパプアニューギニアで使われていたし、ニュージーランドでは伝統的に釣針形のペンダントが作られている。
たとえヒスイがひろえなくても、たくさん転がっているチャートや石英は火打石に最適、砂岩は石皿、蛇紋岩は温石や石斧として使われてきた歴史があると教えると、それまでの「海岸にころがっている石ころ」が、友だちのように感じられてくるのが不思議。
いい歳をした大人が、時を忘れて無心に石をひろう姿がほほえましい。

この日も波打ちきわで穴を掘って発掘作業(笑)に夢中になっているうちに、膝までズボンを濡らしたコドモ大人がいた( ´艸`)

ホタルイカの干物も発見したゾ。
昼寝しても読書してもいいし、ボーとしてるだけで愉しいのが海岸だから、石拾いもそうあって欲しいですネ。
もちろん遺跡で縄文体験してもらう時も同様。
麻袋で作った貫頭衣もどきを着て縄文ダンスに縄文太鼓、儀式めいたことをしたりしているのに、火起こしは江戸時代に考案された「舞錐式発火法」だったりして、どこが縄文なのかさっぱりわからん縄文イベントだけはやりたくない。

参加者に楽しんでもらう工夫のひとつが「縄文式覚醒術」・・・怪しい自己啓発セミナーの覚醒体験会の噂なんか聞くと、なぁ~にが覚醒ぢゃい、そんなもん5秒でできてしまうのだぞオレは( ´艸`)

なぜか男性より女性がやりたがるのが不思議。

完成後に目覚めよ!というのが礼儀なのデス。

みぃ~たぁ~なぁ~!・・・見てない!見てないからゆるしてチョウダイ!と師匠もたじろぐ覚醒体験をなされました(笑)

男子は「縄文式パンツ術」をやりたがる・・・単独使用できる大きなホウバがない春だからこそ、コーディネートで勝負!縄文メンズノンノ春の特集号って感じか(笑)
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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