映画「少年時代」に筒石の舟屋が!・・・30年前の糸魚川の風景
井上陽水の名曲「少年時代」が、藤子不二雄Aの原作漫画「少年時代」の映画のテーマ曲として作られたとラジオで聴いて、YouTubeでさっそく視聴。お二人は飲み友達で、映画のテーマ曲は藤子不二雄Aさんの依頼だそう。

1990年公開の映画「少年時代」・・・東京の子供が富山に疎開する物語。「軍歌しか歌えない子供たち」は、私の両親の世代。
主要なロケ地は富山県朝日町とのことだが、なんどか出てくる漁村の場面は、糸魚川市筒石の舟屋に違いない。

海のみえる高台の神社も、鬼舞区の五霊神社ではないだろうか。
1990年公開の映画自体も面白いが、ロケ時の30年前の舟屋は私がここの素潜りに通い始めた頃でもあり、この当時は往時の筒石漁港の姿を偲べる姿を保っていた。

昭和30年代の糸魚川の風景を撮影した写真集に、舟屋の前で焚火をして体を温める海女や、亭主が漁に出ている間に女たちが舟屋に集まって出荷用の木製トロ箱を作る姿が残されている。

この映画には、少年が汗だくになって走る場面が何度かあるのだが、なんだかジーンと来てしまう。

懸命な少年の姿は美しい。そこに陽水の「少年時代」が重なるとねぇ・・・いい映画でした。
糸魚川の人達は、この映画を老人たちに観せてあげれば喜ぶだろうし、子供たちに30年前の糸魚川の風景を観せてやって欲しい。
あと数年で筒石の舟屋は崩壊してしまうだろう。
*追記;Facebookに投稿したら、やはり筒石の舟屋と鬼舞の五霊神社であり、ロケを観にいったと地元の人から教えて頂きました!
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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