スタッドピアスを作ってみたゾ・・・試行錯誤中
以前からヒスイを接着するタイプのスタッドピアスを作っていないのか?と問合せがあったが、接着剤の経年劣化で外れないかと心配で作っていなかった。

しかし地元女性から依頼があったので、簡単には外れない工夫がされたピアス台を探し出し、接着剤もヒスイ職人がよく使っている100均製品ではなく、ジュエリー作家が使うタイプを専門店から仕入れた。
直径6㎜前後の半球状なので無駄になる端材が少ないのがいいし、超小型勾玉が作れないサイズから作ることができるのもいい。特に現在でも入手できないロウカン質という最上級のヒスイは、無駄が出ないように徹底的に使い切りたいし、10年後を考えればなおさら。

端材を出さない工夫と個々のヒスイの持つ個性を引き出すためにも、サイズと形状を統一規格で作らず、お好みでペアを選んでもらう方式を採用することにした。
そもそもペア製品だと、なんで同じサイズ、形状でなければ駄目?人間だって左右の手足や顔もシンメトリックではないではないか?
工業製品のような規格からの脱却は、身体性復興、多様性社会へのヒスイル・ネッサンスなのである!と、統一規格にしない正当性の言い訳を理論武装( ´艸`)

選んでもらいやすいように皮革を貼ったデイスプレイ台も自作したら、キノコのようだ。これも何度か作り直している。

そんな訳でネット販売はせず、個展や来客などの対面販売限定の商品にする。

最初に作ったデイスプレイ台はダイソー製品

ピアスのスタッグより孔が大きいため、小孔を開けた木材を接着して抜け落ちない工夫をした。しかし金色ベースだと翠が映えないことと、他に色々とあって皮革を貼ったデイスプレイ台を作った次第。
ロウカン質は年に数回だけ、私の考え方に共感してくれるお客さんにだけ買ってもらえればいい。
増築が終わったら試してみたいアイデアは山ほどある。幸いなことに装身具に詳しい女友達たちが相談に乗ってくれている。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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