燻し焼き・・・縄文オカリナができるまで
デコモリ風ヘアーや栗っぽいカタチ、大きさと焼き色もバラバラなのは、手づくりの証し。

洗って乾かした後も、ペンダント紐をつけ、パッキングに入れてと色々と面倒なのだ。

開放型ストーブの上で炙り焼きしてあるから、バーベキューコンロで炭をカンカンに熾したらドーナツ状に広げ、真ん中にオカリナを置く。自然に温度が高くなるように炭を足して・・・

炭に着火して40分くらいでオカリナの上に炭を乗せた状態・・・このまま約1時間弱放置

バーベキューコンロを使って焼成した直後は、ハニワと同じ赤っぽい黄土色をしている。
熱いうちに燻し焼きをして黒くするが、数が多いから一発で綺麗に黒くなるのもあれば、部分的に色ムラも出てしまうこともあるので、ある程度は均質になるまで繰り返す。燻し焼きしてないオカリナより値段が高いのはそのため。
きれいに色ムラがついたオカリナは「この色ムラがかわいい!」と女性客が喜んで買ってくれるが、やはり均質に色が付いているオカリナから売れていくし、実物を観て選べないネット通販や、京都の「民族楽器コイズミ」さんに卸す商品は、色ムラの少ないオカリナを選んで売っている。だから色ムラのオカリナが売れ残ったら、次回の焼成の時に再度の燻し焼きをしている。

利益面を考えると微妙で、ヒスイ加工したほうが儲かるぞとは思うが、面白いからやめられない(笑)
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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