われは海の子・・・親父の四十九日と糸魚川翡翠展2022年
海のみえる地区の共同墓地に納骨して、親父の四十九日の法要を終えた。
現在は往時の面影はないが、かって前の浜は野球ができたくらい広い砂浜で、子供のころからの遊び場、先祖が塩田の権利を持っていた浜、漁りをした浜、「けんか祭り」で禊をしてきた浜。親父もオレも「われは海の子」そのままだった。現在はヒスイ海岸と呼ばれている。

墓地のむこうはすぐ海。親兄弟や近所の人達もみんな入っているし、子供たちの遊び場でもあるので、淋しがりやの親父も満足だろう。
通夜、告別式に続いて、四十九日も悪天候の合間の晴天だったので、「ほらや、見ろっちゃ!」と親父の得意満面が浮かぶ。
今朝は強風・曇天。これから冬の到来を告げる時雨模様が続いて、二週間後くらいから雪が降りだすだろう。

今回からすべて桐箱に入れることにしたら、やはり作品の風格が増した。

個展の作品を発送した。オレも新たな世界に踏み出した。佳きかな佳きかな。
梱包作業の合間に友人が女性客を見学に連れてきたので、作品群の反応をうかがう。カワイイ!キレイ!と満更でもない様子だ。

ピンクヒスイと緑のヒスイの丸玉を使ったカンザシを観てもらって、次回作は黒ヒスイの丸玉もいれて「だんご三兄弟カンザシにしたらウケるんじゃね?」と探りを入れたら、「女性はそこを求めてないからっ!」と塩対応・・・勉強になりました( ´艸`)
体力の限界を超え、精神の限界も超えた作品作りの日々。最後の作品を作り終えた時、残っていた空気がパフッと洩れた感じがした。できること、やるべきこと、やりきった。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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