政治団体の圧力に屈した広島市教育委員会・・・「はだしのゲン」の削除問題
広島市が平和教育の教材につかっていた「はだしのゲン」が、現場教師の検討会議では現状維持であったのに、教育委員会の段階で日本会議からの「天皇を批判する場面が不適切」とする意見を忖度して削除されたのが真相!とNHKクローズアップ現代で報道していた。

行政が政治団体の圧力に屈するのは、戦前の翼賛政治の再来ではないか。言論統制はあらたな戦前の入口。
日露戦争以降に本格化する皇国史観や民族優位思想のプロパガンダは、大正時代までは一部の人の言説で、多くの日本人はノンポリだった。
それが昭和6年に「八紘一宇」を実現するために起こした満州事変から、世論が戦争に傾いて言論統制も本格化したが、「日本スゲェー!」「正義は我にあり」といった類いのSNS投稿を目にするにつけ、戦前へのきな臭さを感じる。
正義感に燃えるマジメな人々が、関東大震災で根拠もない「朝鮮人が井戸に毒をいれた!」とデマを信じて朝鮮人狩りをやったのだが、排他的な民族主義者が一致団結した時こそ危ない。マジメすぎると流言飛語を簡単に信じるのネ。
最近、やたらと「八紘一宇はすばらしい日本の文化」と戦前の皇国史観を持ち出して「統合」という言葉を使う人がいるが、「八紘一宇」は世界は家族という意味と誤解しているようで、本来は天皇を中心とした世界秩序という意味があることを知らないのだ。
アイヌも沖縄も在日朝鮮人も国籍は日本でも、文化はバラバラでいいの!「統合」しようとしないでちょうだい。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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