非常時の寒さ対策・・・令和6年能登半島地震
非常時の寒さ対策は?
ウクライナに使い捨てカイロを支援物資として贈ったニュースを見て、一回だけ使ってゴミになるものを贈るより、持続可能なシリコン製湯たんぽや白金カイロの方がいいのにと感じた。

青いのがシリコン製湯たんぽ、緑がガーゼマフラー
使い捨てカイロは10個を非常持ち出しザックに入れてあり、これも便利なものには違いないが、高校生の時にアメリカのレーガン大統領が来日した際に、中曾根首相から白金カイロをプレゼントされて、「あったかい!こんな便利なものはアメリカにない!」と喜んでいたが、白金カイロはオベンジンが熱源の優れもの。
湯たんぽは陶器製、金属製、ポリエチレン製と試してきたが、コンパクト収納ができ、軽くて体になじむゴム製を愛用するようになった。その後にシリコン製が発売されて、ゴム製より耐久性がいいので大小サイズをそろえてある。改装前の工房はストーブを焚いても寒かったので、通常の半分の小さいサイズを風呂敷に包んで腰に巻いて暖をとっていたw。
古典的な保温具の温石(おんじゃく)も覚えておくといい。火につよい玄武岩・蛇紋岩・滑石などを囲炉裏の灰の中で温めて、ボロで包んで保温や腹痛の時に腹に当てる民間療法にも使われた。テレビドラマ「北の国から」にも温石をつかう場面があるので、寒冷地では近年まで使われていたようだ。
忘れちゃならないのがマフラーだ。人体で首と名のつく手首・足首も冷やすのは厳禁で、とくに首を保温するマフラーを巻くと体感温度はかなり違う。太平洋戦争時の航空隊員は、自前で羽二重のマフラーを誂えた。保温もあるが、負傷時の止血につかうのである。
わたしもバックパッカーだったし、バイク乗りでもあるからマフラー愛好歴は長く、現在愛用しているのは綿100%のガーゼ製マフラー。フワフワ軽くて暖かいし、タオルにも使え、洗濯できて安いので、オヤジの葬儀で世話になった叔父夫妻と母に色違いで贈ったら、いちど使うと外せないと喜んでつかっているようだ。
湯たんぽとマフラーは普段つかいできるサバイバル用品。
投稿者プロフィール

-
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
最新の投稿
災害(輪島漆器義援金プロジェクト・ボランティア・サバイバル)2025年10月20日「自分にできること」・・・能登半島地震ボランティア
糸魚川自慢2025年10月19日大人になった気分デス・・・充電式ブロアーと「あさひ楼」のラーメン
ぬなかわヒスイ工房・ヒスイ2025年10月17日現代の勾玉のつくられ方・・・時代おくれのヒスイ職人の独り言
糸魚川自慢2025年10月13日縄文キッズ養成講座「丸木舟体験会」・・・糸魚川の浜言葉でオモテナシ