富山県高岡市からの漂着物・・・能登半島地震の記憶

震災後2度目の漂着物チェックで筒石へ。
 
高岡市の「日本海マリン」と書かれたフロート式のキーホルダーにつけられた鍵が漂着していた。
持ち主の手がかりになる情報のある漂着物は珍しく、中学の時に電話番号がかかれた救命胴衣をひろって以来だ。
裏側には「燃料キャップ」とマジック書きがある。どなたか持ち主に心当たりある方、連絡ください。
すこし離れたところに牛刀とロープカッター(ギザギザの刃のナイフ)もあった。
 
牛刀はスエーデン鋼をつかった堺刃物の高級ブランド品のようだし、ロープカッターも小型漁船ではあまり使わないだろうから、プレジャーボートか沖泊りする大型漁船のものか?
 
もしかしたら遺品の可能性もあり、「日本海マリン」に電話問合せしてみた。数隻が沈没したが幸いなことに死傷者はなく、これもなにかのご縁だと、わざわざ社員が引き取りにくてくれることになった。海の男は義理堅い。
 
わたしも高校生の時にボートを台風の大波にさらわれた経験があり、愛艇を失った自責の念と喪失感は身に染みている。親族、ペット、家、仕事を失った人々の哀しみはいかばかりか・・・。
 
 
 

投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

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