能登から鎮守の杜の神社と祭りが消える危機・・・文化財レスキュー
被災した歴史的資料や美術工芸品を保護する、文化財レスキューという制度があるが、残念ながら民具は後回しになっていて処分されている。
では自治体の民俗資料館に寄贈してはどうかというと、どこも収蔵庫は満杯だ。
写真は珠洲市の羽黒神社の御輿庫だが、お気の毒にも宮司さんの自宅も神社も全壊した。各地で御輿やキリコの収蔵庫が被災して野ざらしになっているのを見るのだが・・・。
能登の神社仏閣は軒並み損壊した・・・それらを支えていた氏子や門徒の家も損壊している・・・「再建の見通しはたたないが、今できることをやるしかない」と、みなさん仰る。
先日、全壊した寺院の住職から、大量の輪島漆器があるが「輪島漆器販売義援金プロジェクト」で売ってもらえないかと問合せがあった。
すでに順番待ちしてもらっているので、販路の開拓を宗教系ネットワークに相談をもちかけている。
新潟県西部も輪島漆器の文化圏で、以前から捨てられてきた地域だからハードルは高く、県外の宗教者に相談するしかない。
祈りは通ぜず、願いは叶わないのが世の常だが、だからこそ心の拠り所として宗教施設を含めた文化がある。
鎮守の杜と祭りがなくなってしまう危機・・・わたしも「できることをやるしかない」と溜息をつく。
何とかならんもんか?
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投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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