善意のボランティアが疎外感と不公平感を生む可能性・・・能登半島地震ボランティア
10月7日~8日に北陸3県に80㎜の「猛烈な雨」警報!能登の人は停電・冠水の備えと避難準備を!
門前の仮設住宅民Sさんから、「入居は抽選式なので同じ団地に誰が住んでいるかわからず、数ヶ月に一度やってくる某宗教法人の炊出しが顔見知りになるいい機会になっている」と聞いた。
炊出しには集会所・一次避難所・仮設住宅などにボランティアが出向くタイプと、炊き出し場所に被災者が出向くタイプがある。
後者の場合は炊出し終了後にボランティアが食っていたりして、もし最初からボランティア分の食事も用意していたなら支援金の使い方として賛否がわかれるところだから、その場合は食費は支払うべきだろう。また車をもたない遠隔地の被災者から疎外感を持たれる問題がある。
Sさんとは雑談をまじえて1時間くらい聴き取りしたのだが、孤立しがちな高齢者の話し相手になるのは大事だし、支援の在り方のヒントをもらえたりもするから、こちらもありがたい。
この時は理想的な炊出しとして、一次避難所や仮設団地にボランティアが出向き、会話しやすい仕組みつくりをすること。また人数に応じた食事を提供して、不在で参加できなかった被災者のために弁当や余った食材を置いてくれば、不公平感や疎外感は少なくなると感じた。
義援金や支援物資についても不公平感と疎外感をよく耳にする。
支援物資もありがたいが、衣料などは早い者勝ちで欲しいものがなくなっていくので、自由につかえる義援金の方がありがたいとも聞く。
善意のボランティアであっても、被災地で不公平感や疎外感を持たれてしまう現実。ここはよく考える必要があると実感している。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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