ミャンマーの詐欺拠点に監禁された日本人救出に想う・・・西川司著「バイトで行ったイラクで地獄を見た」
「ただで海外旅行できる簡単な仕事あるヨ」・・・こんなうまい話しにのるのは世間知らずのアホ?
実は20年ほど前に、わたしは身をもって体験したw
わたしの場合は確かな筋からの依頼で、日本と国交のない某国の難民の現地実態調査と、人道支援NGOのボランティアだった。
報酬こそないが旅費はもらえ、それなりに冒険心を満たせたし、多少なりとも声なき人々の役にたてた。それがわたしのボランティアの最初。

本書は「異邦の仔」と「バイトで行ったイラクで地獄を見た」の二本の短編小説集で、後者はイラクに病院建設をする日本のODAの下請けのバイトを見知らぬ男からもちかけられ、3ケ月間で報酬300万円の条件でイラクに渡り、イラン・イラク戦争に巻き込まれた著者の実話を元にした小説。
朝おきたら戦争がはじまっていた。元請けゼネコンと日本領事館はもぬけの殻!
砂漠の真っ只中で見捨てられたバイトたちの逃避行がはじまる。トラックに乗り込んだバイトが空爆で死んだし、他のバイトの消息は不明となったが、無論、記録には残っていない。この部分も実話ですヨ。
戦時中のソ連軍侵攻で満蒙開拓団は見捨てられたが、戦後の日本国政府のODAであっても、下請けバイトは見捨てられた。
ましてや闇バイトはねぇ。
ミャンマーの詐欺拠点に監禁されている日本人を救出して帰国させる旅費は国費なのだろうが、自己負担でいいんじゃねぇかな?
冒険心は青年の特権だが、それを満たすのは自己責任。
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投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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