激動の時代を生きた糸魚川の「おしん」・・・97歳が経営する奇跡の「無敵屋」さんが糸魚川タイムスで紹介
97歳が経営する奇跡の「無敵屋」さんを糸魚川タイムズさんが取り上げてくれた。

今年は終戦から80年なので、当時の生き証人が現役というのも貴重だから、今後の記事に期待したい。
web記事は下記
https://j-times.jp/archives/95325
父親が創業した「無敵屋」は戦前の大火で消失して、店主が小学二年の時に再興。今年で創業100年を迎えるそうだが、1925年といえば「世界恐慌」が日本に波及する5年前で、起業早々に不景気に突入したことになる。
2前に亡くなった幼なじみのご主人とは、シベリアで4年の抑留生活から復員してから婿として結婚。憲兵の腕章をつけた軍服姿の写真をみせてもらったら、襟章に星二つがついていたので陸軍憲兵の軍曹だったらしいが、俳優みたいに凛々しい男前ですね!と言ったら老店主はニンマリした。
高度成長期は仕入れた先から売れてゆき、3人の従業員を雇い、子育てしながらの大忙しの日々。
郊外店ができ、同世代のお得意も次々と亡くなり客足は遠のいていった。
2016年の「糸魚川駅北大火」では煙と火の粉も飛んできて、貴重品や商品を防火用の床下ピットと蔵に収めたが、辛うじて延焼を免れた。火事が多かった糸魚川の古い商家は、店舗の床下に防火ピットが備えてあるのだ。
能登半島地震で息子の家が全壊し、廃業した問屋もいたし、跡継ぎがいなくて廃業した問屋もいった。
店のある旧国道(加賀街道)が賑わうのは、「けんか祭り」と「金毘羅神社」の祭礼だけになった。
店主の一代記は「おしん」のようだ。
身近なお年寄りと話してみると、内に秘めた歴史の重さに驚く。市内に店主のようなお年寄りがまだいると思うが、掘り起こしたらどうだろう?と記者と話し合う。
老店主の10歳年下の母に新聞をみせたら「なつかしい!会いに行ってくる」とえらい喜びよう。そんなお年寄りが多いと思う。
今年の敬老の日は特別な想いで迎えることになりそうだ。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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