改憲を論じる前にナゼ?ナニ?ダレガ?を勉強しましょ・・・半藤利一著「日本国憲法の二〇〇日」
改憲を論じる前に、敗戦から憲法施行までの、「ナゼ?ナニ?ダレガ?」を、本書で勉強してほしいですナ。

ブックスサカイ閉店間際に買った本の1冊・・・
果たして日本国憲法はマッカーサーに押し付けられたのか?
狂信的なナショナリストのテロに戦々恐々と進駐してきた米軍を驚りかせたのは、街を丸腰で歩ける予想外の歓迎ムードだった。
また「天皇は神だと思うか?」という質問に「尊崇しておりますが、神だなんて思ったことはありません」と笑って答える日本人だった。
漢詩の素養のあったらしい吉田茂も、終戦後に現人神(あらひとがみ)という言葉を知って、読めなかったらしいw
当時16歳だった半藤利一さんも、「暴支膺懲」(ぼうしようちょう・横暴な中国を懲らしめる標語)や「遂げよ聖戦 興せよ東亜」と、軍国主義の旗振りをしていた人が、戦後は豹変して「天皇制廃止!」と赤旗を振って歩く節操の無さに呆れたそうだ。
扇動する人は扇動されやすい人でもあり、変わり身も早いという教訓。それはそのまま陰謀論やフェイクニュースを拡散したがる人に当てはまる。
事前に一般人が知っているクーデターなんかある訳ないのに、4年前のアメリカ大統領選の後に「選挙が盗まれた!ワシントンは米軍に包囲されて大統領就任式にクーデターがおこります!アメリカは共和国となりトランプさんは初代大統領に就任します!」とSNSで拡散してた人たちは、その後は黙っちゃたのが好例。
災害時にフェイクニュースを拡散すると人命にも関わる最悪の事態を招きますヨ。
なにごとも原点に立ち返らないと議論もあったもんじゃない。
明治にはじまり、昭和初期に創作された皇国史観が、あたかも大昔からある日本文化であるかのように勘違いしている人も読んでほしいし、それらがSNSで拡散されていく時代に危うさを感じる人にも読んでほしい。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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