坐骨神経痛や腰痛もちの必読の書・・・高野秀行著「腰痛探検家」
「辺境作家」の高野秀行さんが突然の腰痛となり、名医やカリスマ治療師、超能力者の治療まで受けても快癒せず、ある気付きがあって仕事に復帰できるまでの遍歴の2年間をつづった感動の記録w

「謎のアジア納豆」を読んでファンになり、「ブックスサカイ」が閉店すると聞いて新書で餞別がわりに20冊以上購入した高野さんの書籍のひとつ。登場する医師や治療師にエキセントリックな人がおおく笑わせてくれる。
わたしも今年の春は坐骨神経痛で動けなかったが、30歳前後のころは建築リフォーム店の店長をしていて、過度の忙しさとストレスから、腰痛と睡眠時無呼吸症候群に苦しんでいた。
高野さんと同じく、評判の治療院を何軒も訪ね歩いたが、痛みは軽減しても快癒せず、当時のベストセラーだった、アメリカのDr.サーノ「ヒーリング・バック・ペイン」や夏木静子著「腰痛放浪記 椅子が怖い」などの心理療法の書籍もむさぼり読んだ。
大学病院でも精密検査をしてもらったが、体に異常はないので精神安定剤を服用するか、転職するしかないと言われ、やむなく精神安定剤を飲んだその晩は眠れたが、熟睡とはいえないボンヤリした寝覚めが、我ながら情けなかった。
精神安定剤で強引に意識を失わされたことに感じる暴力性に、ムラムラと反発する気持ちが起こり、くそったれ!と開きなおり、残りの精神安定剤を思いっきりゴミ箱に投げ捨て、寝ない覚悟を決めてから闘志が沸き上がってきた。
その夜は平日にもかかわらず、大量のレンタルビデオを借りて観て、映画に飽きたら本を読んで一晩を過ごすうちに、スズメの鳴き声で夜明けが近いことを知った。
まだ暗い朝4時に波乗りして普通に仕事をした日から、腰痛も睡眠時無呼吸症候群とは無縁になった。
高野さんも似たようなプロセスで仕事に復帰できている。
この経験から体の変調は他人まかせにせず、地震や台風といった自然現象と同じと考え、対決せずに「迎え入れてやり過ごす」知恵がついたが、そういった考えが基本になっている整体協会(野口整体)に共感して、後年に入会して指導者の端くれに加えてもらう経緯だ。
「俺だって腰痛になるし、病気にもなる。だけど病気になっても病人になるながオヤジの教えだ」と整体の大師匠である野口裕之先生の言葉。
腰痛や坐骨神経痛に苦しむ人に、明けない夜はないと伝えたい。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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緩消法を続けてから腰の動きがスムーズになりました。