100歳の元特攻隊員・・・裏千家15代家元・千玄室さん 茶人が伝える“平和への思い”
戦後80年、満州事変から太平洋戦争敗北までの15年間を「アジア開放の聖戦・大東亜戦争」と礼賛する極右政党の躍進を、泉下の戦没者はどう捉えているのか?
戦時中に特攻隊員だった、茶道裏千家の前の家元の千玄室さんの証言を聴いて、極右政党の支持者は「アジア開放の聖戦」の正当性を考えてみてほしい。
千さんのご先祖は豊臣秀吉から切腹を命じられた千利休で、否応なく特攻隊に編入された「わしも国家の命令で切腹させられんならん」と嘆き悲しんだ。これでも特攻は志願だったと言える???
特攻隊員たちは「天皇陛下万歳」ではなく、「お母さ~ん!」と泣いて飛び立っていったのだ。
戦後の千さんは各国で茶道による文化交流を続けていたが、それは「日本スゲー!」といった民族優位を誇示するものではなく、茶室の中では誰もが個として平等とする利休の精神を内外に示すものであったし、戦友たちの無念を引き継ぐ慰霊でもあった。
第一航空艦隊の副官として特攻をおくりつづけていた門司親徳元少佐は、晩年に「安全地帯にいる人の言うことは聞くな、が大東亜戦争の大教訓」と遺言のように警句を遺した。
歴史はYouTube動画を視聴しただけでわかったつもりになってはいけない。
勇ましい言葉ばかりをいう人は疑ってみる。
戦争経験者の証言に耳を傾ける。
そして安全地帯にいる人の言うことは聞くな!
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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