食い散らかされたトウモロコシ・・・野生動物と共存する喜びと哀しみ
熱中症で衰弱した母のかわりに、朝晩は家庭菜園の水やりと収穫をしているが、「今の体調では来年の畑仕事は無理かもしれないから、もしかしたらお袋がつくった最後のトウモロコシかも」と感傷にひたって収穫した翌朝。

茎が倒されて無残な姿・・・食われている・・・。

拙宅周辺でタヌキ、ハクビシンの類いを目撃しているが、慣熟した美味いトウモロコシだけ食い荒らしていきやがった。

住宅街にあって拙宅だけ森みたいに雑多な草木が茂っているから、昆虫や野鳥も多く、山間部の人が試しに日本ミツバチの巣を置いたら山より蜜がおおくとれたと驚いていた。

野生動物と共生できる環境ってステキ!って言われるけど、哀しいこともあるんだよ。
来年は母がつくったトウモロコシを食えないかも知れないんだよ。
そういったことも受け入れて、大昔から知恵比べして一喜一憂するのが共生なんだよ。

折れた茎から甘い樹液が滲むのか、アリンコが群がっているから、しばらくはこのまま。これも共生。
暗いうちに大型犬の散歩にかこつけて畑に侵入して、定植した苗を踏みつぶし、野菜を盗んでいくヤツもいるんだけど、こやつは蹴とばしてやりたくなるナ。
ベトナム人の技能実習生グループは、「オサムサ~ン!」と声をかけてからハーブや食える雑草を摘んで、翌日には手土産までもってくる。そこいらの日本人よりよっぽど人情がある。
「外国人が~!」という前に、日本人の不逞の輩の方が圧倒的多数だということを知ろって。
食われる前に収穫できたトウモロコシは仏壇にお供えしてから食べるべさ。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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