海の遊び・・・粗大ゴミがサップに変身!

9月22日に福井県で第2回の丸木舟全国大会がある。

去年の私は惜しくも準決勝でタイムレコードを出しながら、決勝で優勝直前にコントロールできなくなった他艇に追突され際に後続艇に抜かれて準優勝。

今年は他のクルーも鍛えなきゃと、仲間たちを誘ってはトレーニングしている。

この日はクルーの指導がてら、糸魚川の観光パンフレットに使用される写真やイベント写真を撮影している渡邉貴さんをカヌーに乗せて、「海から観たジオパーク」の撮影に協力。前日はカナズチだから嫌だとごねていた渡邉さんだったが、撮影が始まると炎天下にも関わらず撮影の邪魔とばかりに帽子を脱いだ。沖に出て大きなウネリにカヌーが揺られても、ファインダーを覗いている時は戦場カメラマンのように恐怖は感じないのは流石。

 

トレーニングに使用している艇は、B&G艇庫に眠っていたウインドサーフィンの名艇「ウインドサーファー艇」。

大会で使用される丸木舟に形状が似ているから最適なのだが、サーファー艇はサップとしても使えるという事を発見したのは三年前の事。

世界初の量産型ウインドサーフィンのボードでありながら、この艇が発売から五十年近く経ってもデザインが変更されていないのは、安定性がよく直進性も良いので、初心者の入門艇に最適で、また微風でも遊べるし、上級者が基本技をトレーニングするに最適なボードだからだ。

安価で壊れないという点も好ましい。

サップのパドルで漕いでみたら、立っても安定性が良く、安物のサップよりずっと速度も出るし、カヌーとしても遊べる。

親子で乗っても安定性の良いサーファー艇。

 

八十年代に世界的な流行を見せたウインドサーフィンは、九十年代後半に人気が急落・・・使用されなくなったサーファー艇なら粗大ゴミ扱いで車庫に眠っている艇が多いハズで、オーナーに頼めば只で貰えると思う。

 

トレーニングしてたら、サップで遊んでいる信州のグループと友達になった。

彼らは岩場にサップで乗り付け、素潜りして遊んでいた。

因みに能生町海水浴場でアワビや栄螺、牡蠣を一個でも獲ると密漁となり、罰金30万円との噂!ご注意のほどを。

サップは、速度を競ったり、波乗りしたりするだけではなく、釣りや素潜りポイントへのアプローチとしても優れているのだが、糸魚川の海でこんな遊び形をしているのは信州人ばかり・・・。

地元の若者は、お隣の上越市や富山県まで行って、ボーリングや映画、ショッピングで遊んでいるらしい。

夏は海で遊べばいいのにねえ・・・勿体ない。

投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です