難しいオーダーのお蔭で超小型勾玉ペンダント誕生!
猛烈な糸魚川愛の持ち主で、何時でもどこでもお守りとして勾玉ペンダントを身に付けたいという女性からのオーダー。
彼女は誰あろう、糸魚川では知らない人がいないほど有名な、「一印かまぼこ」の若女将のリエちゃん。
日頃はかまぼこの製造と配達、休日は販売車でイベントでの対面販売と、いったい何時休んでるの?という忙しい女性。
子育て真っ最中でも新商品開発に意欲的で、まさに八面六臂の活躍をして、最近の一印かまぼこは市外でも有名になってきている。
悪戦苦闘して完成したリエちゃんの勾玉。彼女の持っていたプラチナ製のチェーンを通すための金具は、私の手作り。この金具は耐久性のあるけど固いステンレス製なので、エラク苦労した。因みに金具作りはWESTさんというヒスイ職人の大先輩のご指導の賜物・・・感謝に堪えません。
そんな年中無休状態の彼女は、日頃のお守りとして勾玉が欲しいのだという。
また、かまぼこ販売で県外にも出かけるので、是非とも糸魚川のヒスイで作った勾玉を身に付ける事で、糸魚川の宣伝に貢献したいのだと言う。
よっしゃ~、まかせておけい!と意気に応えて請け負ったのだけど、オーダー条件はちと難しい。
①お風呂に入る時や海水浴の時でも付けていたい!・・・という事は革紐は使えない。
②寝る時以外は付けていたい!・・・という事はゴロゴロしない大きさと形状だな。
こんなに小さい勾玉のペンダント観た事あるぅ?とちょっと有頂天君(笑)
試行錯誤と試作をした挙句に出た結論は
私の考案した勾玉ピアスと同じサイズの勾玉をペンダント仕様する事。
とびっきり上質のヒスイを使っても、市販の勾玉の半分以下の原石しか使わないのでお値打ち価格の勾玉ができた。
それと誰も真似したくない位に小さな勾玉だから、真似できないというメリットもある。
人のデザインを平気でパクる人が結構いるのだ。
お客様からの難しい注文から、逃げてはいけませんな。
「Yes,I can!」・・・おまかせください・・・が私のモットーだけど、最近は「お客様は神様です」という南春夫さんの名台詞が身に沁みるようになってきた。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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