国産を使おう!・・・中川装身具工業のステンレスパーツ
日常のお守りとして、仕事や寝る時でも邪魔にならず、お風呂や海水浴でも肌身離さず身に着けていられるヒスイ勾玉の依頼を受けたのが一年位前。
子育てと家業のカマボコ製造販売に八面六臂の活躍をしているRちゃんからの依頼である。
そこで考案したのが一円玉に二個乗るサイズの超小型の勾玉で、パーツは全てステンレス製の超小型勾玉だ。
実物を観た人は誰もがあまりもの小ささに驚き、その精巧な作りと可愛らしさ(自分で言うな!)で注文を受ける人気商品になった。
線径0.4㎜という中川装身具さんの極細チェーンで仕立てた超小型勾玉。繊細なパーツだから、少しくらい高くても信頼できる国産品が安心だ。
作る際には正真正銘の糸魚川ヒスイで勾玉を作っているが、問題はステンレスパーツで、とりわけてチェーンと接続金具の選定である。
最近までは安い中国製のサージカルステンレス(医療用ステンレス)のパーツを使っていたが、情報収集していくと中国製ステンレスパーツは、本物のサージカルステンレスなのかは輸入業者や販売店の誰もが解らないのが実情らしい。
国産と明記していないステンレスパーツはほとんど中国製と思ったほうがいいのだが、輸入時点で鋼材の成分表に当たるミルシートが付いていないのが一般的らしい。
つまり世界に冠たる偽装大国、中国メーカーとの信用取引(笑)
私は以前に量販店で買った中国製ステンレス製のピアスフックに試しに磁石を近づけたら、見事にくっついた事がある。
ステンレスといっても磁性を持つものもあるし、曲げ加工で磁性が戻ってしまう事もあるようだが、お客さんに申し開きできるもんではないので処分した苦い経験があるのだよ。
自信を持ってサージカルステンレス使用と言えるパーツじゃないと、私のモチベーションは下がるし、第一に面白くない。
そして探したら中国製に比べて少し割高だけど、ちゃんとした国産パーツがあった!
自社工場でステンレスパーツを作っている中川装身具工業(株)さんである。
メールや電話で親切に対応して頂いていたのだが、やっぱり実物を見て購入の是非を判断したい。
8月下旬の上京ついでに、浅草橋の問屋街にある中川装身具工業さんの自社ビル一階の小売り販売店に行ってきた。
一階は商談ブースと店舗。正直言うと、ロビーに受け付けまである大きな自社ビルを持つ会社だとは思っておらず、ビビッてしまった(笑)
私のような小口取引の場合は、パーツ屋さんからそっけない応対をされる事が多いのだけど、担当のM次長の他に若い女性のKさんの二人が応対してくれて再びビビる(笑)。大口顧客じゃないのに・・・親身になって丁寧な応対をして頂けて感激した。いい会社。
因みに写真はKさんで、波乗りしないらしいけど湘南ガール!
これで懸案の一つは解消した。
8月の収穫である。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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