斧を研ぐ
先日のgaiA訪問時、空き時間があったので薪割りでもしてやろうかとハラ原人の斧と鉈を見て絶句。
私は他人の刃物を見るたびに絶句するのだ(笑)
斧も鉈は刃が丸まっているばかりか欠けもあり、全体に錆びが回っている。左端の細長い斧は、根切りといって樹の根っこを切断する斧で、臼作りの時の内側抉りにも使う貴重な斧・・・拾ったそうだ(笑)
普段は薪割りばに放置してあるから尤もだが、これでは薪割りも容易ではない。
まずは研ぐ事が先決だが、最初に欠けた部分をグラインダーで成形して、小形砥石で蛤刃を付けてやった。
研ぐ前と後では作業効率が大違いで、ハラ原人も驚いていた。
ボランティアスタッフも薪割りに参加。
危険なモノを慎重に扱う力仕事をする若者の姿っていいもんだ。
私が普段持ち歩いている鉈は、土佐の枝打ち鉈。刃が膨らんだ「おたふく」になっているので木の製材にも使え、丸木舟作りの時も活躍した。
これも普段から車に積んである剪定挟み。ホームセンターでも売っている岡恒というメーカーで、植木屋の愛好者も多い。
そんな訳で、8月6日のgaiAでの体験会は、昼間は斧や鉈の研ぎ方を含めた薪割り講座、夜は予定通りに忍者入門講座をすることになった。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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