仕事始めは三環鈴の研磨
仕事始めに銅鐸の研磨仕上げと、もう一つの頂きものの三環鈴(さんかんれい)の研磨をした。
左が研磨済みで右が未研磨の銅鐸で、中央が三環鈴。
年末の銅鐸研磨は横浜での「冬至祭」に持って行くために間に合わせ仕事だったが、納得のいくまで研磨したら真鍮製品のような色になった。
ヒスイも同じだが、研磨度合いが高まると表面が平滑となって乱反射しなくなるので、色が明るくなるのだ。
本業以外でもハンチクな仕事をしていると本業までおかしくなりそうだから、刃物研ぎだろうが銅鐸研磨だろうが、やる時は徹底的にやる。
三環鈴は古墳時代の一時期だけ数例だけ出土する鈴で、馬具と伴出するので身分の高い人の馬に付けた鈴か、呪術的な意味を持つ威信材とも推測される出土品。
奈良の天河神社の御神宝として名高い「五十鈴」という三環鈴と、天河神社の拝殿の鈴が巨大な三環鈴ということから古代からの祭器と思われがちだが、考古学的にはあくまで用途不明の音具という扱い。
真横から撮影するとUFOっぽい・・・もしや古墳時代に目撃されたUFO(笑)
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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