モノと身体との連動性・・・左京窯さんの縄文コーヒーカップ

縄文晩期の雲形紋が施文されたコーヒーカップは、八戸市の縄文仲間の左京窯さんから贈られてきた穴窯で焼かれたもの。

恰好いいだけでなく、感心するのが何気に持つと把手に指を入れる持ち方ではなく、自然と親指と人差し指で摘むように持つようにできていて、英国のシェークスピア劇俳優出身のジョン・ギールグッド演ずる処の英国紳士のように優雅な飲み方になってしまう。

英国紳士ではないし、普通の家柄出身だが、往年のミュージカルスターのフレッド・アステアは、踊りも立ち振る舞いが優雅で大好きなのだが、アステアさんもコーヒーカップの把手は指を入れずに摘む持ち方をしそう。

 

以前に頂いた箒と同様で、作品と身体との連動性は地に足が付いた生活から産み出されているのではないか?

機能を満たせればいいというだけのモノ作りに終わらず、こういう使い心地こそに文化を感じ、ヒスイ加工もかくありたいと思う。

 

 

投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

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