縄文なるもの
縄文の話しが聞きたいと、ある児童文学者が訪ねてきたので長者ケ原遺跡をご案内したが、その謙虚で無垢な好奇心に感銘を受けた。
糸魚川市街を見下ろす高台にある長者ケ原遺跡入口にて
先日も会ったことがない高名な神社の宮司からお電話を頂いたのだけど、一時間ほど話した会話の中で宮司が発したたった一言が、私の想う処の縄文の核心を見事に言い表しておられて敬服したばかり。
その一言は宮司の人生観であるようで、知識としての縄文ではなく「縄文なるもの」を哲学として実践されておられる先達と分かり、すっかり意気投合。
是非とも糸魚川に遊びに来て欲しいとお誘いして、電話を頂いた礼の手紙に糸魚川観光のパンフレットを添えた。
縄文土器の芸術性や文様の解釈を熱く語る人は多くても、「それ」を人生の指針や哲学としている人はどれだけいるだろうか。
四の五の言わんと態度で示す、そんな人に私もなりたいし、そのような先達と出会えるのは縄文をテーマにヒスイ加工をしているお陰で、誠に感謝に堪えない。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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