卑弥呼の勾玉ピアス・・・真珠とヒスイ
郡山のイベントで真珠屋さんから頂いた、淡水真珠を勾玉ピアスに組み合わせてみたら、やはりヒスイと相性がいい。
どちらも魏志倭人伝に邪馬台国の朝貢品として記述されているので、ここは「卑弥呼の勾玉ピアス」と名付けてしまう( ´艸`)

また、これまではステンレスの針金で八の字巻きをしていたが、郡山で隣りのブースにいたアクセサリー屋さんから教わったピアノ線を使ってみたら、こちらもスッキリして以後はスタンダードにすることにした。

そこで過去に超小型勾玉をお求め頂いたお客様限定で、実費500円(送料別)で淡水真珠とピアノ線組合せ方式に交換キャンペーン実施!
お気軽にお声がけくださいませ~。

ちなみにこの勾玉はラベンダーヒスイの色の薄い部分で、私は上品な感じがして好きだけど、普通の職人は「色が入っていない」と使う人が少なく、使っても評価(つまりは値段だ)が低い部分。
どんなヒスイでも、肉眼で目視できないレベルの微細な凸凹を平滑にすると、内側から色が浮かび上がってくるもん。
緑のヒスイや色の濃いヒスイでなければ評価が高くないという基準は、鈴木京香以外は美人とは認めないといっているようなもんだ(爆)
研磨を重ねていくと、ある時、突然と目の焦点が無限大になって、呼吸が通る感覚がやってくる。
水平線や雲をボーと見ている感じ。

微細な凸凹が少なくなっていくと、視線が「引っ掛からなく」なるからではないだろうか・・・勾玉の表面に焦点を結ばないから、「向こう」を観ている感じがする。
研磨時間とは無関係な「この感じ」がやってきて、初めてヒスイというモノ(鉱物)から勾玉というモノガタリ(人を介して産まれた自然、芭蕉の云う処の造化)が生まれるのだと私は考え、「勾玉の形をしたヒスイ」ではなく、「ヒスイ製の勾玉」を目指し続けることを矜持にしているが、それができているとは口が裂けても言えませんが(笑)

どうせすぐに真似する業者が出てくるだろうけど、こんなにちっちゃくても紐孔の中まで研磨しているので、真似しても品質で勝てる・・・といいけどねぇ・・・。
真心を込めなくていいから、むしろ込めようとせず、オンリーワンの素材に対してひたすら誠実に向き合い、「これ・それ」がやってくるまで頑張っちゃうことが、丁寧なモノ作り仕事だと思う次第。
疲れるけど、ヒスイが友だちみたいに思えてきて愉しいよ~。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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