木造ヨット、エズキズム号・・・エズキズムの結晶
朝起きて海の気象ニュースをチェックするのが日課。
百川海水浴場ではウインドサーフィンのY先輩がかっとんでいた。
東風5~6m・波高0.8m・快晴・・・ウインドサーフィンに絶好の日和と準備しかけたら、江塚オーナーから電話がきてエズキズム号で姫川までショートクルージングしませんか?と電話がきて、是非もなく有間川漁港へ駆けつけた。

レース指向の艇や高校のヨット部なら海に出るような日和でも、港湾口の岸側は岩場、水路に砂が堆積している部分もあり、港の出入りの際に使う船外機は非力な15馬力、喫水の深いエズキズム号は座礁のリスクがあるとのオーナー判断で出航とりやめ。
それでも波にゆれるキャビンの中で、コーヒーを淹れてヨット談義も悪くない。

静かでこじんまりした有間川漁港の自然環境はよく、私は以前から丸木舟やシーカヤックの緊急避難港に想定していた。
ビジター艇は浮き桟橋に停泊させてくれるから話が早い。
漁協は離れた場所にあるので、そんな場合に備えて洒落たログハウスの休憩所には管理人が常駐して相談に乗ってくれる。遊びにも門戸を広げた、多目的な港湾施設公園を税金で運営している上越市に拍手。

エズキズム号は図面にはない現場判断のアイデアが満載で、例えばキャビンハッチには鍵が見当たらず、教えてもらわないとハッチを開けることができない。

またキャビン内の整理棚もふつうは引き違い戸だが、ネットを上から桟に差し込む開閉方式だから、どこに何が入っているのか一目瞭然で湿気も籠らない工夫がされていて、これらは恩田機関長のアイデアとのこと。
安全第一、遊び心、楽しい仲間、バロック音楽と美味い料理、その結晶が美しい木造ヨット、エズキズム号。これら一切が江塚先生のエズキズムなんだなと納得。
海に出なくても面白いヨットだ。
#遊びにも門戸を広げる有間川漁港は多目的港湾施設 #上越市の木造ヨットエズキズム号
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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