愛の交換はペア勾玉で!・・・「奴奈川姫と日本一の大ウス祭り」とBetter Half勾玉
コロナで休止していた「奴奈川姫と日本一の大ウス祭り」が再開して、ヌナカワ姫と八千鉾神のコスプレをした新婚カップルが「古代のラブロマンス」を再現するセレモニーも復活。

例年通りにセレモニーでとりかわすペア勾玉の注文をいただいた。

「ペアにした勾玉」ならどこでもあるだろうが、わたしのは厚めの勾玉を縦にカットして「ペアにつくった勾玉」だから、ひと味違う・・・と思うw。

ペア勾玉「Better Half」誕生譚の説明文も添えて納品したら、担当者から「光沢がちがいます!キレイ!」と喜んでもらえてミッション終了。来年も注文ちょうだい( ´艸`)

ペア勾玉「Better Half」誕生譚の説明文も添えた。これがないと単なるペア勾玉と思われてしまうw

土産物屋で売っている勾玉と光沢がぜんぜん違う!と担当者は驚いておられたけど、これは自動のバレル研磨機やフェルトバフで「つけた光沢」ではなく、手研磨で「出した光沢」の違い。光沢の質がちがうのですぞ。

「紐孔の縁にあたる光が上品でやさしい・・・」とも言われるが、特殊工具でそうしているのではなく一生懸命に研磨するからこそ。一個の勾玉の厚みが6㎜しかないので「面取りした勾玉プレート」になり勝ち。薄くても奥行きを感じる立体造形とて成立させるのがプロの技!
考古資料や口碑などから個人的には、ヌナカワとイズモは「古代のラブロマンス」のような良好な関係ではなく、ヌナカワは「北陸のイズモ勢力」から支配下に置かれていたたと推測しているが、それとこれは別問題。地域を元気にしようというのだから喜んで協力する。

各人各様の歴史観、ヒトとカミの物語があっていいし、史実を元に派生して、経年変化してゆくのが伝説だと思う。
しかし個人が都合よく情報を切り張りしてつくった物語を、史実と断定して広めるのはアカンな。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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