「鬼の器」を探しに筒石に・・・能登からの漂流物
能登からの漂流物の多い筒石に「鬼の器」が漂着していないか見てきた。

いつもより柱などの建材や漁具が多かった。

「や」と書かれた屋号入りの漆器を発見。筒石には屋号入りの漆器が漂着していることが多い。
佐渡の小木には嵐のあとにゴツゴツして大振りな「鬼の器」が漂着して、数日後に能登からドブネ(定置網漁の大型漁船)に乗ってやってきた男たちが、輪島塗りの椀生地なのだと拾ってかえる民話がある。
輪島塗りの椀生地つくりは、木地師のジイさんが丸太を玉切して粗く削って乾燥させ、それをセガレが中くらいに成形してさらに乾燥させ、マゴが椀生地に仕立てる親子三世代にわたる仕事で、「鬼の器」とはジイさんがマゴにのこした椀生地の元だ。

報道された漂着した漁船

こちらは磯漁の小舟か・・・
輪島塗り職人が壊滅的な被害をうけたと聞くが、新潟~青森沿岸のみなさん、たとえ一個でも「鬼の器」が漂着していたら、拾って能登に届けようではないか。少しでも励みになると思う。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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