アイヌ民族と輪島漆器のご縁・・・輪島漆器義援金プロジェクト
アイヌ漫画「ゴールデンカムイ」の解説書の二冊目が、萱野茂さんの名著「アイヌの民具」を補完する内容で面白い。

ブックスサカイで購入。読んでみたい人はネット通販ではなく街の本屋さんで注文を!
寝床でカムイノミ(アイヌの祈りの儀式)の項で漆器の説明を読んだところで寝落ち・・・ところが朝になってカムイノミにつかう漆器が欲しいと連絡がはいり、みらくるぅ~!とオラはスピリチュアル女子と化した( ´艸`)
ありますぞ!カムイノミにぴったりな天目台(高茶台)にのるサイズのお椀と宗和膳(四つ脚膳)がぁ!
アイヌの祭礼や儀礼で欠かせないが、神にささげる酒の酒器の天目台・盃・膳の漆器と、凝った彫刻を施した自家製のイクパスイ(奉酒箸)で、「ゴールデンカムイ」にも出てくる。
アイヌ民族がつかっていた漆器は北前貿易により各地の漆器が移入していたが、近年の科学分析で下地に珪藻土が含まれた輪島漆器も確認されており、アイヌ文様が施された特注品も多い。輪島付近は北前交易の一大拠点でもあったのだ。

こちらの黒い漆器が「国立アイヌ民族博物館」のサイトからお借りした収蔵品の写真。椀の下の脚つきの台が天目台で、本来は茶道の天目茶碗の台だった。輪島漆器の呼び名は高茶台。

こちらの赤い漆器が「輪島漆器義援金プロジェクト」セレクトのカムイノミセット。お膳つきが正式。

能登の法事でお坊さんのお茶を載せてだした天目台が売れずに困っていたが、モノには魂がこもると大事にするアイヌの方々ならから願ったり。4セットを購入してもらって天目台が完売!
実は奥能登の漁師にもアイヌとの交易の痕跡がある・・・(続く)
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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