インパール戦から生還した祖父に学んだ「見捨てない」・・・トタン屋根のDIY

工房の木工スペースの屋根の軒先をバルコニーの上まで延長して、雨と雪、陽射しを遮るDIY完了。
軒先を雨からまもる「水切り」は市販品を買っても2,000円でおつりがくるのに、わざわざ波板トタンの端材で自作したのは、なんでも自作していた祖父を見習ってのこと。
トタン屋根をおさめる前に「水切り」を設置するのが本式。上にのっている赤い柄のハサミみたいなのは「つかみ」という曲げる時の道具。2,000円前後からあるのでトタン屋根のDIYをするなら便利。
 
幅が10㎝の端材でも大事にとっておくのがオレ流w
「つかみ」で曲げて金槌で叩いて板状にしていく図
 
祖父は曲がった釘もたたいてまっすぐに直すようなモノを大事にする人だったが、けっしてケチだったのではない。飢餓地獄のインパール戦の最前線から、失明した部下を連れ帰ったくらいだから、「見捨てない人」だったのだろう。
 
わたしが誰も見向きもしないヒスイの端材から勾玉をつくったり、災害関連ゴミとして処分される輪島漆器をボランティアで代行販売したのは、祖父の影響なのかも?と最近は感じるようになっている。
これまで人に頼まれて何棟も作業場や納屋をつくって発見したのが、トタン屋根のケラバ(側面)は、屋根より大きく余らせて巻き込むと雨仕舞いがよくなり耐久性もよくなる工夫。
 
たまに同じ工夫をしたトタン屋根をみると「お主、やるな!」と嬉しくなるし、祖父に出逢ったような気になる。
 
週末はいよいよギャラリーの土間工事。
4年ごしの工房増築工事に区切りがつく。
 
 
 

投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

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