世紀の大発見!糸魚川ヒスイがシルクロードで運ばれた?

ニュース速報(共同通信社)

「日本人バックパッカーの山田修さんが、ヒマラヤ山中のチベット寺院の経典蔵で、中世に作られたと思われる糸魚川ヒスイ製の石笛を発見して持ち帰りました。山田さんは、標高4500mの雪深い中を凍死寸前に寺院に辿り着き、僧侶達から手厚い看護を受けて命拾いをしたそうですが、看病をして貰っていた経典蔵で、偶然にもヒスイ製の石笛を見付けて黙って日本まで持ち帰ったそうです。山田さんによると盗品ではなく借りてきただけだとの事ですが、仏罰の為か下痢が止まらず、下痢が治ったら返しにいきます!と毎日オム・マニ・ベメ・フムと唱えて泣いているそうです。なお学識者によりますと、山田さんの行動には疑問が残るものの、中世に糸魚川ヒスイがシルクロードで交易されていたという、これまでの学説を覆す世紀の大発見になるとコメントされています。」

 

本気にしてはいけない。

こんな冗談を考えながら作った石笛がこれ!

数百年の時を経て糸魚川に還ってきたチベット密教の法具!!・・・をイメージして作った(笑)

聖音オウムの梵字(サンスクリット語)を赤漆で彩色したら、暗闇で光を通すと浅黄の夜空に真紅のオウムが浮かび上がった!

プロが選ぶぬなかわヒスイ工房の石笛であるから、西洋音階の曲でも吹けるほど音域が広いのは当たり前。

ぷっくらして可愛いフォルム

 

オウムとはO・U・Mの三音からなり、オは宇宙の維持神のビシュヌ、ウは破壊神のシバ、ムは創造神のブラフマンを現すとされる聖音で、音韻それ自体の意味は無い。

チベット仏教では、オム・マニ・ベメ・フム(直訳だと蓮の上に宝珠がある・意訳では真意のままに)という念仏を唱え、ヒンデウ教ではオム・ナマハ・シワイ(シバ神に帰依します)などと挨拶したりする。

日本語ではオンと発音されたり、阿吽(アウン)に変化したりもしている。

仕事にも遊び心がないと面白くないし、仕事は愉しく遊びは真剣にというのが私のスタイル。

石笛作りは仕事であり遊びでもある・・・問題はだ、この石笛を評価して買ってくれる人がいるかどうかだ(笑)

誰か買って~。

 

 

投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

世紀の大発見!糸魚川ヒスイがシルクロードで運ばれた?”へ0件のコメント

  1. ブランフェムト より:

    マヂで⁉︎
    今出てるハーレクイン増刊収録漫画藍まりと著にシルクロードで翡翠運ばれたか、遺跡に翡翠が見つかりとあり、本当か?と検索したらチベットで糸魚川産石笛見つけて‥記事にヒットしました。
    あのぅ〜、「借りて来た」石笛はその後返しに行きましたか(笑)⁇。

  2. 縄文人(見習い) より:

    ブランフェムト様
    硬玉ヒスイが中国で珍重されるのはずっと後世に入ったビルマヒスイですし、アルプス山麓フランス領ではなんと縄文時代前期の6,500年も前に硬玉ヒスイで玉斧が作られていますね(笑)
    借りてきた石笛は誰かが買ってくれたので、返しそびれています(笑)

縄文人(見習い) へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です