ストーンサークルの作り方

ぬなかわヒスイ工房前のストーンサークルを小型化のために組み直し。

以前は直径2mちょっとあり、中の雑草取りが大変だったのだ。

①土台を石で囲い、スマホアプリで計測した東西南北に割り箸を刺して配石の基準点に設定

②配石

③配石の隙間を水を掛けながら砂を充填。本来は砂の厚みを30㎝くらいにしてきつく締め固めないと雑草が生えやすいのだけど、予算の関係から5㎝程度の厚み。

④隙間に化粧砂利を充填して完成!・・・③と④は実物にはない行程


東(青龍)には蛇紋岩系の青い石、西(白虎)にはヒスイ、ロディン岩、アルビタイト、瑪瑙などの白い石、南(朱雀)にはチャートなどの赤い石、北(玄武)には黒曜石、サヌカイト、ついでに磁鉄鉱など黒い石と、全て縄文人の大好物だった糸魚川産の石たち。

特に東西には埋文の先生から頂いた、調査解体後に埋め戻しする某遺跡の配石遺構の実物を立石に配置した。

石にも裏表、上下の分別があり、植木屋さんが庭石を組む時はきちんと分別しており、分別が間違っていると「なんか変?」と感じる。

この点は本物のストーンサークルもちゃんと分別しており、何千年も同じ感覚が共有できていることに驚く。

新しくなったストーンサークルを観ては、ムフフとほほ笑んでいる。

投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

ストーンサークルの作り方”へ0件のコメント

  1. ブランフェムト より:

    Unknown
    1枚目写真、お墓に見えてしまふ。
    違うんですね(笑)。
    石にも裏表があるとは初耳です。
    サヌカイトって四国の讃岐何県?でしか取れないんでは?。
    もしかして海流に乗って当時サヌカイトのある地域と行き来があった証拠?。
    近年ミネラルショーでサヌカイトで作った風鈴やキーホルダー、チャーム売ってる業者が出展してます。

  2. 縄文人(見習い) より:

    ブランフェムト様
    全てそうであるかは不明ですが、青森の小牧野遺跡ではストーンサークルから人骨が出土しており、糸魚川の寺地遺跡の配石遺構からも焼けた人骨が出土しておりますので、墓もしくは祭祀遺構であることは間違いないですね。
    サヌカイトは四国の友人からの頂き物ですが、糸魚川の遺跡からの出土はないです。

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