「STUDIO VOICE」の時代・・・スピリチュアル系サブカル雑誌の流行
同世代の来客が、若い頃にスピリチュアル的なことに興味を持ち、月間「STUDIO VOICE」などのサブカル雑誌を読み漁っていたと聞いて、懐かしさに手を取り合って笑ってしまった。

「STUDIO VOICE」は硬派で良質な総合教養雑誌だったが、70年代後半~2000年代初頭にこの類いのニューエージ狙いの雑誌が流行っていて、ライオネル・ワトソンの100匹目の猿、TM瞑想、ジョン・C・リリーの変性意識、仏教の唯識論などが盛んに紹介されて、覚醒・目覚めよ・プジティブシンキングで世の中変わる・神秘体験といったキーワードが、ごく一部でトレンドだった時代。
子供のころから好きだったイラストレーターの横尾忠則が表紙を描いていたり、彼が特集される事も多く、そんな時にだけ買っていたが、この時代はスピ系の自己啓発セミナーも盛んだった。

「STUDIO VOICE」よりもっとスピリチュアル寄りな「AZ」なんて雑誌にも、よく横尾忠則が表紙を描いていた。
私が来客の写真撮影をする際に「目覚めて!ほらぁ、もっと愛して!もっと開いて!もっと許して!もっともっと!」と笑わせるのは、当時のサブカル雑誌に紹介されていた、スピ系自己啓発セミナーをネタにしているのです( ´艸`)
個人的な思想としてなら問題ないのだけど、しつこくセミナーに参加を勧められたり、「どうして解ってくれないの!」とばかりに同調圧力をかけてくる人もいて、こうなると新興宗教の勧誘と同じで厄介。
オウム事件から下火になっていった記憶しているが、今でもその残党や弟子筋(笑)みたいな人が訪ねてきますな。
わたしゃ無神論者ではないけど、生半可なスピリチュアル的な言動を披露されると笑いのネタにしちゃうタイプなので、期待に沿えずに申し訳ない。
それにしても、大人が読むに堪える良質な「STUDIO VOICE」が廃刊になって、最も荒唐無稽な月間「ムー」が生き残っているのはなんで?
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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