劣等生にも活躍の場を・・・角閃石混じりのニボシ勾玉

ニボシ勾玉でえす。

ヒスイは様々な鉱物が入り混じる岩石だから、綺麗な緑色の部分だけを使うと無駄が多く出てしまう。
年に一度、翡翠デザイン画コンテストがあるのだが、受賞作はエメラルドグリーンのヒスイと貴金属を組合せたイメージ画ばかりで、そんな綺麗なヒスイなど欲しくても入手できるものではないし、まるでエメラルドのジュエリーコンテストのよう。
優等生だけを選んで「これがヒスイ!」とすると不純物混じりのヒスイが可哀そうだから、劣等生にも光を当てたくなる。
黒い部分は捨てられてしまう角閃石の部分だが、緑の部分とのコンストラストが面白いから残してみた。
 
ラクビー日本代表や、映画「七人の侍」みたいな凸凹した集団は魅力的。
 
だから劣等生だって個性の一部。
 
そんな想いで作った、曲がっていないニボシ勾玉。
 
 

 

投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

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