埴輪にみる勾玉の付け方・・・逆Cの字ではなく縦に飾っておりますぞ
ヒスイ加工を始めた頃、先輩諸氏から勾玉は向かって逆Cの字に飾るのが正しいのだ言われたことがある。
確かに視認しやすいし、右利きには作りやすい向きではあるのだが、人物埴輪には頭と尻尾を相手に向けた縦に飾られているので、往時は横向きの勾玉を見る機会は作り手だけではなかっただろうか。

福島県立博物館に展示された勾玉を身に付けた人物埴輪
大正時代に出版された「出雲上代玉作遺跡の研究」には、考古学の分類として、「孔を開け始めた直径の大きい方を表とし、判別できない場合は逆Cの字を表とする」とあり、その記述が逆Cの字を表とした最初ではないかと推測している。
お客さんからどの向きが正しいのか?と質問されたら、以上の説明をした上で、その日の気分でしっくりする向きで結構ですヨと答えることにしている。
身体感覚には嘘はないのだ。
それにしてもだ、この埴輪の頭にのった四角い物体はなんだ?と思っていたが、韓流時代劇「チャングムの誓い」にそっくりな被り物をしている女官たちが出てきて、調べたらチャエクなる髪飾りだと判明したが、古墳時代から李朝朝鮮までずっと続いていたのだろうか?
チャングム役のヨンテさんもいいけど、親友で王様の側室になる役の女優さんが20代の頃の彼女に似ていてムハ~と来た・・・名前は知らないけどお元気ですかぁ( ´艸`)
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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