思えば遠くに来たもんだ・・・柔らかい状態の縄文土器を野焼きする
夏至の朝日を長者ヶ原遺跡で観る会で、久しぶりの土器作り体験会。

通常は成形した後に1~2週間は乾燥させてから焼成するのだけど、参加者が持ち帰りやすいように少しでも乾燥させようとバーベキューコンロの熾火で乾かしていたら、予想外に赤く変色した炙り焼き状態までいってくれた。

それならばと本焼きしてみたたら、大成功してびっくり。写真は炙り焼きを終えて本焼きする直前の状態
20年くらい前に独学で土器作りをし始めた頃の私なら、神業と感じて弟子入り志願したに違いないが、要は粘土の乾燥具合の見極めと、火加減コントロールだけのことで、これができて初めて中級レベルと言えると思う。

縄文土器作りの基礎と言える技術が、いつのまにか身についていたことに感慨無量。
思えば遠くに来たもんだ・・・。

参加者が作ったミニチュア土器は、火焔型土器をイメージしたらしいが、もしかしたら史上初かもしれない土器の内側に縄文を施文した土器もあり、大いに学ばせて頂いた(笑)
次回は実際に煮炊きできる縄文土器を作らせてみたい。
これは私の学びの機会。さらなる高みを目指す。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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私も
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愛知だから無理かな・・・・
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体験会は各地の博物館や、県立埋蔵文化財センターのホームページをご覧ください。
年間スケジュールが閲覧できたり、常時受け付けていたりしますよ!
ありがとうございました!
さっそく見てみます。