長者ヶ原遺跡はサファリパークと同じと思うべし!・・・正しく畏れる
「自然界の報道写真家」宮崎学さん一行を長者ヶ原遺跡に案内してから、サファリパークツアーをするくらいの注意が必要と自戒している。

宮崎さんによると、遺跡の森はケモノの匂いが濃厚で、ケモノ道もいたるところにあり、お気軽に歩くのは危険なようだ。

駆除してもらったはずのムカデもまだいたから、殺虫スプレーと林業の人がつかう強力な蚊取り線香は必携し、イノシシ対策に夜は竪穴住居のシート塞ぎは定番にすることにした。

ペグでシートの端を固定して出入りしやすく改良。
遺跡から10キロほど離れた沿岸部にある小学校の林で、体重200キロはありそうなニホンカモシカと遭遇し、ドスドスと地響きをたてて向かってきたことがある。幸いにも5m手前で横に逸れて事なきを得た。
野生動物を驚かすと危険だから人間がちかくにいると知らせるのは大事で、宮崎さんによるとクマ鈴のような人工的な音よりホウ!ホウ!と甲高い肉声が有効なのだとか。
遺跡ガイド参加者に女性が多いとお喋りに興じて周囲に気を配らなくなるのだが、今後は森に入る時はお喋りは控えてもらい、微かな音や匂いなどで野生動物の気配に注意してもらう。それも含めての縄文体験ということ。

宮崎さん一行のツアーの最後にヒスイ拾いに行ったら、帰るころになって縄文犬ゲンが海に飛び込んだ。砂だらけのゲンに宮崎さんは渋い顔で、申し訳ないが笑ってしまった。
災害もそうだがアウトドア遊びは「正しく畏れる」ための知識とノウハウの蓄積は大事。
シーカヤックインストラクターの公式資格をもつ人に聞いたら、静かな湾内の訓練と座学をしただけで、外海にでたことはないと言っていた。
アウトドアインストラクター、ネイチャーガイドも同じようなもんではなかろうか?
頼りになるのは資格の有無より実践経験ですよ~。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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