発達障害の付き合い方・・・あじろふみこ著「母ぐれちゃった。発達障害の息子と娘を育てた16年」
「輪島漆器義援金プロジェクト」の販売会をしてくれている網代さんは、東京湾の水上バスの船長から、こどもが発達障害だったことから支援専門員になったことは聞いていたが、著作があると知り読んでみた。

家族4人全員が発達障害の特質があり、泣き笑いしながら乗り越えてきた半生だったようだ。
スーパーで鮮魚を手づかみして酒瓶を倒しまくり、土を食い埃を舐める息子の世話でテンヤワンヤのヨメの横で、テレビを見て寝てるトド様なダンナの描写は、装丁と挿絵もあいまって西原理恵子のエッセイ漫画を彷彿とさせる。
そんな超個性的な家族の阿鼻叫喚の日常を、網代さんはユーモアに転嫁してサラッと描き、それぞれが成長していく愛と感動の物語。
金言だらけなので付箋つけまくり。
実は、災害ボランティアには病的な変人がたまにいて、本書で知ったアスペルガー(コミュニケーションが苦手で、興味をもったことに一点集中する)気質や、ADHD(注意欠如・多動症)気質が突出したパーソナリティが、災害ボランティアになったりするのかも、と納得。
わたしにしても、2年間も仕事を休んで一文の得にもならない「輪島漆器義援金プロジェクト」を優先ているのだから、アスペルガー気質とADHD気質が突出したパーソナリティなのだろう。
調べたらイチローはアスペルガー、長嶋茂雄はADADを公表していて、歴史上の人物にも発達障害が疑われる人が多いようだ。画家の熊谷守一や葛飾北斎はアスペルガーの権化だなw
奇人変人でも、自分の気質にマッチした場をみつけさえできたら、人の役にたてたり、異能を発揮するオンリーワンになれる訳で、網代さんは持ち前のADHD気質を発揮して「発達障害オタク」と化して家族と向き合ってきた。
言葉を替えると、家族が社会に適合できるように個性を伸ばす努力をしてきた。「普通の人」を目指して矯正しなかったところが優しく、スバラシイと思う。
白か黒かの二元論的な価値観が横行して不寛容な世の中になってきた昨今、本書を学校教育の教材にしたり、映画化してほしいもんだ。
読んでみたい人はネット通販じゃなくて、地元の書店で注文を!
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投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。






